【注文住宅】自宅でドラムを叩ける防音室を費用を抑えて実現する方法

注文住宅

音楽が趣味な方は、誰しも自宅で思う存分音楽を楽しみたいと思っていると思います。

わたしはドラムが趣味であり電子ドラムを所有しています。
自宅でドラムを叩きたい気持ちを持っていますが、今まで賃貸マンション暮らしであり、近隣への音の迷惑を考えて制限せざるを得ない生活でした。

わたしが注文住宅を検討した理由のひとつは、自宅でドラムを叩ける環境をつくりたいという想いがあったからです。

結論から言うと、お金さえあれば自宅に防音室を構え、思う存分音楽を楽しむことは可能です。
しかし、一般庶民サラリーマンのわたしには、しっかりとした防音性能を備えた防音室をつくる費用を捻出できませんでした。

とはいえ、自宅でドラムを叩く夢を諦めたくない…
そこでわたしは、完全防音は諦め、比較的演奏音を制限し、電子ドラムを楽しむことができる簡易防音室の設置をしました。

今回は、わたしが自宅でドラムを叩くという夢を実現した方法を実例付きでご紹介します。
実際にかかった費用も合わせて紹介させていただきますので、費用を抑えて電子ドラムが叩ける環境を自宅につくりたいという方は、是非参考にしてみてください。

1.防音室とは

防音室とはその名の通り、「音の漏れを防ぐ部屋」のことです。


音の漏れを防ぐために、壁や床に特殊な施工をし様々な用途に使う部屋となります。
音の漏れを防ぐ強さは仕様によって異なります。

防音室設置の主な目的としては

  • ドラムやピアノなどの楽器の演奏
  • ホームシアターで大音量の映画を見たり、ゲームを楽しむ
  • テレワークなど外部の音を遮断したい際や、仕事や作業に集中したい時に使う

上記が一般的でしょう。

ちなみに、わたしは主な目的として趣味のドラムを楽しむため、そして、仕事でテレワークが必要になる場合に集中するための部屋として活用しています。

用途をまとめると、大きな音の漏れを防いだり、外部の音を遮断したい際に有効活用できる部屋となります。

2.防音室のメリット・デメリット

メリット
  • 音が気になる趣味や作業を、周囲への音漏れを気にせずに楽しめる
  • 外からの音を気にせず、自身の趣味や仕事に集中できる環境をつくれる
デメリット
  • 特殊な施工が必要なため、コストが高め
  • 防音材を厚くすると、部屋が狭くなる
  • 熱や湿気がこもりやすい

3.防音室設置の費用感

一般的な防音室設置の費用としては、1坪100万以上、6畳の部屋で250万以上かかります。

施工業者によって費用は前後しますが、
電子ドラムの設置に必要な防音性を確保しようと思うと450万以上。
生ドラムの設置に必要な防音性を確保
しようと思うと550万以上かかってきます。

余裕で新車が買えてしまいますねw

4.我が家の防音室

4-1我が家の防音室の考え方

費用の相場を見ていただければお分かりの通り、防音性能にこだわるとかなりのコストがかかってしまいます。

そこでわたしは、完全防音は諦め、コストを抑えた簡易的な防音室を設置することにしました。

理由は

  • わたしの使用目的は趣味としての使用であり、使うであろう頻度とコストが見合わない可能性を考えたから
  • 目的は自宅でドラムを叩くことなので、日中にヘッドホンで電子ドラムを叩くかたちであればそこまでしっかりした防音性は必要ないと考えたから

上記になります。

書斎としての用途も考慮し、広さは6畳にしました。
ドラムを置いても十分な広さを確保できています。

4-2我が家の防音室の場所と間取り

完全防音は諦めましたが、できるだけ音の影響は小さくしたい。
そんな思いで、間取りを考えました。

結論、普段家族が生活する時間の長い1階のリビングから一番離れた場所である2階の一番奥に設置しました。

下の階はお風呂場で、日中使用頻度が低いため影響は小さいと考えました。

4-3我が家の防音室の防音方法と設置にかかった費用

我が家の防音方法は以下の内容です。

  • 壁を厚くした
  • 防音扉を設置した
  • 電子ドラムの防音グッズの活用※別費用

防音性能を上げる費用としては、総額約50万円で実現できました。

詳細を説明します。

壁を厚くした

文字通り、壁を厚くして防音性能を高めました。

具体的には、吹き付けという処理を防音室全ての壁に施してもらいました。

吹き付けとは

ウレタンなどの発泡性断熱材を壁や天井に隙間無く吹き付けることで、発泡ウレタンの気泡構造が音を吸収し防音効果を上げてくれる遮音性能の高い断熱材施工のこと。

断熱性能を上げると同時に、防音性能も上げることができています。

一応、外と家の中両方に配慮して壁は全て吹き付け処理をしました。

防音扉を設置した

壁を施工しても、普通の扉では防音性が担保できません。
そこで我が家では防音扉を設置しました。

やはり、扉を閉めると防音性能が格段に上がります。

電子ドラムの防音グッズの活用

一般的に電子ドラムユーザーが使っている電子ドラム防音グッズもしっかり活用しております。
オススメのアイテムですので詳細を紹介させていただきます。

①Roland製 ノイズ・イーター・ベース -NE-100B- を設置する 

電子ドラムの振動を軽減する台になります。
我が家ではこれを2枚敷いています。



後に紹介します、ノイズ・イーターNE-10/1と組み合わせて使用することで、ドラム演奏時に発生する振動を軽減します。

これ1枚でかなりの重さがありますので、引っ越しの時とか結構大変ですw
ただ、衝撃吸収効果は高いため、電子ドラム設置にはマストだと思います。


②Roland製 電子ドラム用防振マットの活用

我が家で使用しているのはTDM-20という防振マットです。

底面に採用しているウレタン・ゴムのおかげで、床を傷つけることを防止し、衝撃や振動を和らげる効果がある電子ドラム用の防振マットとなります。
(衝撃の吸収度や吸音効果は、建築物の構造や床面の素材によって異なり、演奏時の振動を完全に除去するものではありませんのでご注意ください。)


③Roland製 ペダル用ノイズ・イーター -NE-10/1- を設置する

ノイズイーターとは、電子ドラムのペダルの衝撃を吸収するために開発された半球型防振ゴム防音装置です。

我が家では、
・バスドラムとハイハット用に長方形のNE-10を各1枚ずつ(計2枚)


・ハイハットスタンドの足用に丸形のNE-1を3個
使用しています。

ノイズイーターを使用することで振動を75%カットする効果があります。(※メーカー測定)

4-4我が家の防音室の使用感

結論、簡易防音室なので電子ドラムを叩くと音は漏れます。

ただ、通常の部屋と比較すると防音性は強いため、日中であればそこまで気にならないレベルになってます。

具体的には、

  • リビングにいる人が「ドラム叩いてるな」と気づけるレベルに音は漏れますが、テレビを見ていれば気にならない。
  • 外にもやや音が漏れますが、日中であれば外部の騒音でかき消され、気にならない。

逆を言えば、こんなときは使用を控えます。

  • こどもがお昼寝しているとき
  • 夕方以降

防音性に100%満足できるものではありませんが、条件を満たすことでドラムを自宅で叩ける空間を手に入れられたのは大きいと思っています。

ちなみに、仕事の電話やテレワークであれば防音性に全く影響ありません。

5.防音室を設置して思うこと

結論、設置して良かったと思っています。

そして、欲を言えばもちろん完全防音が良かったなと思っていますが、実際の電子ドラムを叩くという使用頻度として、直近では仕事、育児に追われあまり時間がつくれていないこともあり、新車が買えるコストの防音室は、わたしには予想通り分不相応だったかな…と感じてます。

6.防音室の使い方とこれから

わたしが自宅に簡易とはいえ防音室を設置したのは、自宅でドラムを叩くという夢を叶えるためですので、時間をつくって音楽を楽しみたいと思っています。

自身の書斎としての役割も兼用で考えて設置しましたので、仕事や作業に集中したいときなども有効活用していきます。

7.まとめ

今回は、楽器を趣味とする方の憧れの設備である防音室について、我が家の考え方を具体的な設備・間取り・対策と紹介させていただきました。

まとめますと、
ドラムを叩くための防音室を自宅に設置しようと思うと新車が買えるくらいのコストがかかってしまうため我が家では簡易防音室の設置をしました。

簡易防音室ですので、防音室にする費用としては、総額約50万円に抑えることができています。

具体的な防音室の仕様としては

  • 壁を厚くした
  • 防音扉を設置した
  • 電子ドラムの防音グッズの活用※別費用

と費用を抑えた対策をし、電子ドラムを叩くための最低限の防音性能はつくることができたと思います。

実際の使用感としては、日中であれば音をそこまで気にせずにドラム演奏を楽しめるレベルにはもっていけましたので、それだけでも十分満足しています。

将来、お金を稼いで完全防音地下室をつくることを夢見て仕事をもっと頑張ろうと思いますw

費用を抑えて、自宅でドラム演奏を叶えたい方の参考になりましたら幸いです。

予算との相談は必要になりますが、せっかくのマイホームですから、叶えられる夢を叶えられるように「後悔しない家づくり」を実現させてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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